疾病の約8割は痛みを伴うと言われており、それを取り除く専門外来が「ペインクリニック」(痛みの専門診断治療科)と呼ばれています。主に神経ブロック法と薬物療法を併用しながら、痛みの診断と治療を行う専門外来です。
  • Q. 神経ブロック療法は、どういう効果が期待できますか?
  • A. 神経ブロックの注射により痛みを抑え、血流を良くすることで、神経のダメージを回復させる酸素や栄養を有効に送ることができ、自己回復力を高める効果が期待できます。
  • Q. 神経ブロック療法と聞くと、ちょっと怖いのですが。
  • A. 薄めの局所麻酔薬を少量のみ使用することにより、一時的にブロックするだけなので心配はいりません。
  • Q. 副作用はありますか?
  • A. 通常はしびれや動けなくなるなどの副作用はありません。たとえ起こったとしても、一時間ほど安静にしていただければ完全にとれてしまいます。
  • Q. 診察料は高いですか?健康保険は適応されますか?
  • A. 多くの神経ブロック療法はブロックしたのち数分後には痛みや麻痺がとれる特徴があり、薬を長く飲まないでよいなど薬剤費を節約でき結果的には治療費をおさえられるというメリットもあります。もちろん健康保険が適応されています。
  • Q. 何度も受けても大丈夫ですか?
  • A. 近年では薬物療法や手術により生じるリスクや身体的・精神的負担を鑑み、神経ブロック療法が注目されてきています。使用する局所麻酔薬はすぐに体内で分解されますから制約無く行うことができます。
ペインクリニックで治療すると効果的な病気や症状
▶頭痛 ▶顔面痛 ▶三叉神経痛
▶外傷性頚部症候群(交通事故等のムチ打ち症状)
▶術後瘢痕疼痛症候群(手術後の創の痛み)
▶頚肩腕症候群 ▶肩こり ▶頚部椎間板ヘルニア
▶頚椎症 ▶肩関節周囲症(五十肩)
▶腰痛症 ▶ぎっくり腰 ▶腰部椎間板ヘルニア
▶坐骨神経痛 ▶腰背部痛 ▶肋間神経痛
▶脊柱管狭窄症 ▶手指血行障害
▶帯状疱疹の痛み(帯状疱疹後神経痛)等

» 帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹後神経痛の抹消神経は変性していますので、それを元にもどすのには困難で時間がかかります。治療は痛みを取り除くことが主になりますが、痛みを完全に取り去るのではなく、痛みが気にならない程度にまで軽減させて、痛みと付き合い、痛みをコントロールする考え方で治療を進めます。

治療の主体は、薬の服用と、局所的な痛みを神経ブロックや特殊な痛み止めなどで抑える方法をとります。これらの効果は一時的なもので、効果の持続時間に限りがあります。しかし、帯状疱疹後神経痛は時間が掛かりますが、やがては軽減していく病気です。激しい痛みの時期を乗り切っていくことができれば、痛みは徐々に軽くなっていきます。


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受付にて、問診票をお渡しいたします。
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痛みの箇所、程度、持続時間、生活環境などを詳しくご記入していただきます。
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内容についてお聞きした上で診察させていただき必要であれば原因を突き止める検査を致します。 検査内容は症状によって違いますが、血液検査、レントゲン検査等です。
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原因が分かれば、原因にあった治療を選択し、治療を行い、早く痛みを和らげるように努めます。

頭痛・顔面痛・頸肩腕痛、胸・腹部痛、腰・下肢痛や癌性疼痛、筋・筋膜性疼痛症候群等 の痛みの緩和を行っています。超音波エコーガイドの下のブロック注射も実施しています。 痛みを我慢せずに、早めにペインクリニック外来を受診されることをおすすめします。

患者様一人ひとりの治療時間を十分に確保するために予約制を実施しています。 痛みでお悩みの患者さんが、少しでも早く痛みから解放され快適な日常生活が送れるよう、私たちは努力しております。

二永 英男 にながひでお
平成3年3月近畿大学医学部卒業
奈良県立医科大学 麻酔科にて研修、その後関連施設勤務
市立松原病院、財団法人大阪脳神経外科病院、医療法人八尾徳洲会病院を経て、
平成16年10月二永麻酔科クリニック開業(全身麻酔など出張麻酔専門)
平成25年7月ペインクリニック内科として外来業務開始に至る
性格人の喜ぶ顔が大好き
趣味ビックカメラでカメラの新製品を見るのが大好き
列車の旅(新幹線・トワイライトエクスプレス・北斗星など)